「ミョウバンは汗を抑える効果がある」と、一度は聞いたことがあるかもしれません。ミョウバンは安価で手に入るため、本当にミョウバンで汗が抑えられるなら嬉しいですね。
しかし、それと同時にミョウバンは食品添加物というイメージが強いため、肌に付けて大丈夫なのか、ためらってしまう部分もあります。
ミョウバンが汗を抑える理由、そして実際に汗を抑える効果があるのかを検証してみました。
ミョウバンが汗を抑える理由
漬物に利用したり食品添加物のイメージが強いミョウバンですが、制汗や美肌に効果が高いとファンも多いようです。
ミョウバンは古代ローマでは制汗剤として利用されてきた程、その制汗作用は信頼されてきました。
ミョウバンが汗を抑える理由は、はっきりとは解明されていませんが、ミョウバンの収斂作用(しゅうれんさよう)が関係していると言われています。
収斂作用とは、皮膚のタンパク質を変化させて、肌の保護膜を引き締める効果のことです。
そのため、お肌がキュッと引き締まりキメが細かい肌にあると、美容目的でミョウバン水を肌に付ける方もいます。
そして、ミョウバンの収斂作用は皮膚の表面だけでなく、汗を出しているエクリン腺や、ワキガの原因の汗を出すアポクリン腺も引き締める効果があり、汗を出にくい状態にしてくれるのです。
また、ミョウバンには殺菌効果もあるため、汗の匂いを防ぐのにも効果的です。
ミョウバンには実際に汗を抑えられるのか検証しました
理論上では「汗にはミョウバン!」といった感じですが、実際に効果があるのか試してみました。
今回は、手・ワキの2箇所で検証しました。
今回の検証では、ミョウバンの効果をダイレクトに知るために、ミョウバンをすり鉢で細かくしたパウダーを使用しました。
ミョウバンを使う場合には、ミョウバン水を作ってそれをさらに希釈して使うのが一般的ですが、肌に刺激を感じなければパウダーとして使っても健康上の問題はないそうです。
ミョウバンは市販の焼ミョウバンをすり鉢ですってパスダー状にして使います。、パウダータイプのミョウバンも、そのまま使えて便利です。
* ミョウバンパウダーを使用する方法は、ミョウバン水に比べて効果は高いですが、肌への負担も大きくなるので、まずはミョウバン水から試してみて下さい。
検証方法はシンプルで、右手・右脇にはミョウバンパウダーを付けて、左手・左脇には何も付けていない状態で、炎天下の中30分間外出をしての状態を比較しました。
ミョウバンを付けた直後は、ミョウバンを付けた左手だけサラサラしています。
30分後の上着です。
お恥ずかしいですが、汗の状態が分かりやすい色の上着を来て出かけました。
どちらの脇にも汗ジミができてしまいましたが、ミョウバンを使った右ワキの方が汗ジミの範囲が狭いように感じます。
さすがに炎天下での汗をミョウバンで完全に止める事はできませんでしたが、ミョウバンには汗を押さえる働きがあるようです。室内かくワキ汗程度ならば、ミョウバンでも十分かもしれません。
手汗に関しても同様の結果でした。
ただ、効果を感じる時間はやはり短めです。1時間くらいすると、ほとんど汗で流れてしまったようで、効果は感じられませんでした。
まとめ
いかがでしたか?
ミョウバンは本当に制汗作用があるようですね。ミョウバンは肌に負担が少ないので、使いやすいですね。
また、ミョウバンの制汗作用については個人差が大きいのが難点です。肌に合わない方は全く合わないようですが、安価で試すことができるので、試してみる価値はありそうです。
「長時間の汗を抑えたい」、「汗自体を少なくしたい」という方で、肌が比較的強めの方には塩化アルミニウムを使った制汗剤の方が納得した効果が得られるかもしれませんので、あなたの状況によって選んでいくのがいいと思います。